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~とある一家でのこと~
「さあ、お前も来るんだ!」
男は語りかける。
「え…?」
少年は戸惑う。
「お前はそんなところにいることはない。俺と来い!キリイ」
男は浚に言い寄る。
「だって……、お姉ちゃんとは離れたくないよ……」
「姉貴は分かっちゃいないんだ……、今のままじゃなにも変わらない……だが、お前にはわかるよな?俺が育てた弟なんだから……。」
「僕には判らないよ……、正宗兄ちゃん、兄ちゃんこそどうしたんだよ……。家を出て何があったの?」
「それを識りたければ俺とこい。『あの方』に会えばお前もわかるさ……、あの方に会えば………」
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