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ここは歌舞伎町のとある花屋である。この花屋の店主、屁怒絽。彼はとても誠実かつ優しい。しかしここに花を買いに行く者はいない。彼の風貌・体格があまりにも怖いからだ。
しかしそんな状況でも、彼は今日も鼻歌まじりに花達に水をやる。優しい性格の彼にとって、花達は友であり、子供であった。
そんなある日の午後、この花屋の前に一人の少年の姿があった。少年はある一角を食い入るように見つめていた。一輪の赤い、小さな花、少年はその花をずっと見つめていた。
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