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帰るのか。まあ、そうか。呆れちゃったのかな。 玄関に向かう沢木の背中を目で追いながら、帰っちゃうんだって、そればかりぐるぐる思ってた。 扉が開いて、閉じた。 ソファーに体育座りしながらグラスの中の泡に視線を落とした。 だって、断れなかったんだよ。 本気で抵抗したら、担任はきっと止めてくれたと思うんだ。でもなんか、すでに一度ヤってるのにそんな抵抗してもさ。別にあんなの、大したことじゃないしさ。
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