3815人が本棚に入れています
本棚に追加
エレベーターの中でも沢木見上げてて、降りて申し訳程度のエントランス抜ける間も眺めてた。
「洋平、帰ったのかと思ってた」
見慣れたスナックの看板を横目に、沢木の横を歩いた。
「あと二分待って出て来なかったら帰った」
そか。間に合って良かった。うん、良かった。
沢木の隣歩きながら、顔が緩んできてヘラリと笑った。そしたら沢木が頭をくしゃくしゃ撫でてくれた。
「呑まなかったからサイダー奢ってやる」
…良かった。
最初のコメントを投稿しよう!