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沢木の手が俺の手掴んで、そのまま指絡めて手を繋いでくれた。 「スゲー…初体験」 歩きを再開した沢木に引っ張られて笑った。 なんだこれ。世の中の恋人たちはこんな事して歩いてやがったのか。たく、羨ましいなこん畜生! はあ…もー。スゲーなんか、幸せになれるなおい。たかが恋人繋ぎに感動して涙出そうだよ。 にぎにぎしたり持ち上げたり色々試していたら、横で沢木が吹いた。 「幸成、笑える」 笑い出した沢木に俺も笑った。 「なんか俺、スゲー幸せだし」
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