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電車降りて学校向かってたら、沢木が頭を撫でてきた。え、なに?
「てめえしばらく禁酒だからな」
ぐしゃぐしゃにされた髪の毛を手で押さえながら沢木を見上げた。目を細めて俺を見下ろす沢木に、顔がひきつる。
あれ、俺なんかしたかな?
「返事は?」
「…はい」
なんかしたんだろうか。スゲー怒ってない?なんでなんで?
悩んでいたら背後から蹴られた。
「洋平ー会いたかったあ」
沢木の腕に抱きついた小林が、チラリと俺を見て鼻で笑いやがった。
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