42人が本棚に入れています
本棚に追加
「また……あの夢か」
リグレットは目を覚ますと、ぐったりとベッドに横たわったままそう呟いた。
幾度となく繰り返し見る後悔の夢……
あの【大戦】から実に四年もの歳月が過ぎた今ですら、色褪せる事の無い、【罪】の記憶。
「しかし、何だろう?今日の夢はイヤに生々しかったとゆうか……やけに血の感触がリアル……」
そう言いながら、目線を下に落とすと血で真っ赤にそまった手と、床で血の海に沈んでいるスーツを着た女性の姿が視界に飛び込んで来た。
「ミミミ……ミリアアアアア!?なっ、何があったぁぁぁ!?」
リグレットは慌てて飛び起きるとミリアを抱えお越し問いかける。
「おっ、お嬢様……」
血を失いすぎた為か、ミリアは意識を朦朧とさせながら、残された力を振り絞り……グッと親指を立て、掠れた声で「うなされてかいた汗で透けたネグリジェ最高でした」と呟き、最高の笑顔を浮かべた。
血の海=鼻血
「セクハラだとか、なんだとか、言いたい事は山ほどあるが……今までのシリアス展開に謝れ!!!!」
すべてが台無しである。
最初のコメントを投稿しよう!