一年戦争編②

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一方、大地に逃がしてもらったアキラは校庭の真ん中に立っている。 羽山アキラ 「早く来ないかな、久々に暴れたい気分だ。」 アキラは誰かが近づいて来るのを察する。 羽山アキラ 「まだ、参加者が居たか。」 アキラは体を捻らせ、殴り掛かる。 「待てよ、俺だよ。」 羽山アキラ 「アンタは……。」 アキラは神谷ジンだと気づき、途中で殴り掛かるのを止める。 神谷ジン 「お前、危ないな。」 羽山アキラ 「俺の後ろに居たのが悪い。」 神谷ジン 「羽山、俺の事を先輩だと思って無いだろう?」 羽山アキラ 「……先輩だと思ってますよ。」 神谷ジン 「嘘つけ、今の間は何だったんだよ。」 羽山アキラ 「ジンさん、世間話をする為に来たんじゃないでしょう?」 神谷ジン 「ああ。羽山と矢来の決闘の立会人として来たのさ。」 羽山アキラ 「それはどうも。」 二人が話していると一階の中央玄関から出て来る大地の姿が見える。 羽山アキラ 「あいつ、無傷かよ。」 アキラは拳を強く握る。 神谷ジン 「こいつもそれなりに覚悟はあるって事か……。」 ジンは天城に電話を掛ける。 神谷ジン 『天城さん、今から一年の頭を決める決闘が始まります。』 天城タケル 『わかった。』 天城は3階の教室から羽山アキラと矢来大地の決闘を観覧する。 天城タケル 「楽しましてくれよ。」 羽山アキラ 「待ってたぜ、矢来大地。」 矢来大地 「それはどうも。」 神谷ジン 「二人共、用意は良いか?」 羽山アキラ 「待ってくれ、矢来に聞きたい事がある。」 矢来大地 「何だよ?」 羽山アキラ 「お前は、何処かの派閥には入らないのか?」 矢来大地 「入る気は無い。俺は一人の方が良い。」 羽山アキラ 「わかった。もし、俺が勝ったら組まないか?」 矢来大地 「反対に俺が勝ったら?」 羽山アキラ 「パシリでも、何でもやってやる。」 神谷ジン 「話しは終わったみたいだな。今から一年の頭を決める決闘を始める。」 二人は戦闘態勢に入る。 神谷ジン 「始め。」 こうして、第1回一年生戦争は幕を閉じた。それからは毎年の一年生の行事の様に一年戦争は行っている。
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