一年戦争編③

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音楽室前 神谷ジン 「先に言っとくが、他の三年生は天城さんみたい優しくは無いぞ。」 羽山アキラ 「了解。それより、血生臭くない?」 矢来大地 「そうだな。」 大地はドアに耳を寄せる。 矢来大地 「ジンさん、この中に先輩が居るんですよね?」 神谷ジン 「そうだけど。」 矢来大地 「中から声が聞こえない。」 神谷ジン 「まさか……。」 ジンは急いでドアを開けようとするが、びくともしないのである。 神谷ジン 「二人共下がってろ。」 アキラと大地はドアから離れる。 ドゴン ジンは音楽室のドアを蹴り破り、音楽室に入る。 神谷ジン 「……。」 アキラと大地も入る。 矢来大地 「……嘘だろう。」 三人の目に映った光景は、幹部の三年生が血だらけで倒れてるのが見える。 神谷ジン 「何があったんすか?」 ジンは三年生に駆け寄る。 同時刻、馬鹿高校の屋上 屋上にはフェンス越しに寄り掛かっている生徒が一人居る。 生徒 『もしもし、俺だけど。兄貴、馬鹿校の三年幹部って案外弱いな。』 生徒 『もしかしたら、天城タケルも、実は弱かったりして……?』 生徒 『わかってるよ、天城の首は兄貴が取る。俺は他の奴らを取る。』 生徒 『大丈夫だよ。俺には、のっくんとたっくんが居るんだから。』 生徒 『じゃ、切るよ。』 生徒は電話を止める。 生徒 「まったく、兄貴は心配性なんだから。」 生徒は屋上を後にする。
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