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神谷ジン
「答えは簡単だ。先輩達は隣町の高校まで行き、喧嘩していた。」
角田四郎
「隣町まで行って、喧嘩をしていたんですか?」
神谷ジン
「ああ。本来なら二年生が先頭に出て戦うが、今回は先輩達4人で行ったらしい。」
羽山アキラ
「喧嘩で疲れた体で学校に帰り、その後に音楽室に呼ばれ、あんな風になったと?」
神谷ジン
「正解。それで、悪いんだけど、ちょっとだけ気になる奴を見つけたんだよね。」
放課後
一年C組
教室には成井裕と三人組みの生徒が居る。
成井裕
「銀次郎、お前に質問したい事がある。」
金山銀次郎
「質問?もしかして、先輩達の件の事?」
成井裕
「ああ……。」
金山銀次郎
「要するに、俺がやったと?」
成井裕
「大半の生徒達はそう思ってる。」
金山銀次郎
「成はどう思ってるの?」
成井裕
「俺は信じたいんだ、銀次郎がやってないと。」
金山銀次郎
「ふ~ん。悪いけど、用事があるから帰るね。」
銀次郎達は教室を出るのであった。
成井裕
(間違いない、銀次郎が犯人だ)
成井裕が一人で悩んでいると携帯が鳴る。
成井裕
『ジンさんですか?すみませんが、この件は俺がケリをつけます。』
成井は電話を切り、銀次郎達の方に走り出す。
一方、銀次郎達は下駄箱に到着していた。
金山銀次郎
「のっくん頼みがあるんだけど、大丈夫?」
のっくん
「銀次郎の頼みなら何でも聞くさ。」
金山銀次郎
「本当?のっくんには少し酷だと思うけど、成を潰してほしいんだよね。」
のっくん
「俺は構わんが本当に良いのか?」
金山銀次郎
「構わないよ、時には割り切らないといけない時があるから……。」
のっくん
「了解した。」
銀次郎はのっくん事、野久保淳を残し、帰るのであった。
それから数分後……下駄箱に成井がやって来る。
成井裕
「野久保、銀次郎は何処に居る?」
野久保淳
「悪いが、銀次郎は帰ってたよ。」
成井裕
「帰った?だったら、退け。」
野久保淳
「嫌だと言ったら?」
成井裕
「ぶっ潰す。」
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