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物語の舞台は多摩地区にある、とある田舎である。
羽山アキラ
「此処が、兄やんが住んでる場所か……。」
タバコを加えながら、駅の改札口を出る。
羽山アキラ
「それにしても、この制服、赤で目立つわぁ。」
アキラは公衆電話のガラスで自分の姿を見ている。
羽山アキラ
「そうだ、兄やんに着いた事電話しなきゃ。」
アキラは公衆電話に入り、小銭を探していると
トン
トン
羽山アキラ
「うるさいなぁ、今使ってるやろ。」
アキラが外を見ると、目の前に黒い学ランを着て髪をドレッドヘアーをした四人の高校生が居る。
羽山アキラ
(早速、此処の不良かいなぁ)
アキラは公衆電話を出る。
ドレッドヘアー1
「お前、馬鹿校の奴だろう?」
羽山アキラ
「馬鹿校?」
ドレッドヘアー1
「ああ。その制服の色は、馬鹿校の奴しか居ないからな。」
羽山アキラ
(なるほど、この制服は馬鹿校の制服なんだ)
ドレッドヘアー2
「馬鹿校の分際でシカトするんじゃねぇよ。」
羽山アキラ
「済まないが、俺は馬鹿校の生徒ではないのだ。」
ドレッドヘアー2
「努、こいつふざけてるぜ。」
ドレッドヘアー2は努(ドレッドヘアー1)に言う。
努
「ああ。ふざけた野郎はお仕置きが必要だな。」
努はアキラの顔面目掛けて、殴る。
羽山アキラ
「危な……。」
アキラは努のパンチを受け止める。
羽山アキラ
「これがパンチ?温いね。今から、パンチと言う物を教えてやる。」
アキラは笑みを浮かべながら、右手を何回も回し、勢いよく、努の顔面を殴る。
バコン
羽山アキラ
「これがパンチと言う物だ。」
努は吹っ飛び、それを見た他のドレッドヘアー達は、顔が徐々に青くなっていく。
羽山アキラ
「君達はどうする?」
ドレッドヘアー達
「……やめときます。」
ドレッドヘアー達は努を拾い上げ、逃げていく。
羽山アキラ
「明日が楽しみだ。」
プルルル
アキラの携帯がなる。
羽山アキラ
「もしもし、兄やん?今着いたところだよ。」
羽山アキラはその時はまだ知らなかった。この些細な出来事により、両校の休戦締約が切れるとは……
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