主人公登場編①

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~翌日~ アキラは馬鹿高校の体育館の壇上に立っている。 羽山アキラが通う私立馬鹿(うましか)高校は多摩地区を代表する、不良高校であり、近辺にある高校からでは馬鹿校と呼ばれている。 他にも馬鹿高校以外にも、不良高校が2校あり、何処も、危ない高校である。 校長 「あ~あ。今日から馬鹿高校に新たな生徒が入ってきた……。その名は、羽山アキラ君である。生徒諸君は拍手で迎えるように。」 生徒一同 「……。」 生徒達は、誰一人も拍手をしていない中、アキラは壇上に上がる。 校長 「羽山君、一言どうぞ。」 アキラはマイクを取り、一言言う。 羽山アキラ 「馬鹿校の諸君、おはよう。俺はこの馬鹿校の1番になるんで、夜露死苦。」 アキラは生徒達に舌を出し、中指を上げた。 それを見た生徒達は、先ほどの静けさとは裏腹にアキラに対し、罵声が飛び交う。 羽山アキラ 「なんだ、皆、元気じゃん。」 アキラが言うと、下で列んでいる一番前の金髪モヒカンが壇上に上がって来る。 金髪モヒカン 「おい、お前、さっきからカンに障る事を言いやがって、潰すぞ。」 金髪モヒカンはアキラを睨む。 羽山アキラ 「やりたきゃ、やってみたら?」 金髪モヒカン 「後悔するなよ?」 金髪モヒカンは戦闘態勢に入ると生徒達が叫びはじめる。 生徒1 「やっちまえ阿部。」 生徒2 「潰せ、潰せ。」 生徒3 「そんな奴、やっちまえ。」 生徒達は阿部を応援する。 羽山アキラ 「いつでもどうぞ。」 阿部 「後悔するなよ。」 阿部はアキラに襲い掛かる。 羽山アキラ 「それは、こっちの台詞だよ。」 アキラは襲い掛かって来る阿部の腕を取り、そのまま、巴投げで、壇上に叩きつける。 阿部 「ガバッ。」 羽山アキラ 「俺に文句がある奴が居たら、上がって来なよ。」 アキラはヘラヘラとした顔から、真面目な顔になる。 それを見た生徒達は静まる。 羽山アキラ (やっぱり、喧嘩は楽しい~)
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