3人が本棚に入れています
本棚に追加
病院に着き、大樹は運ばれていく。意識はない。
「っ、大樹…!ねえ、大樹……」
あたしは呼びかけながら付いていったが、手術室の前で止められた。
ここからは医者以外はダメらしい。
近くのイスに2人で座り、手術が終わるのを待った…
-2時間後-
「手術は、終わりました」
やっと終わった…
あたしや大樹の家族は成功したと思い安堵の息をつく。
しかし医者の顔は険しい。
「…なにか、あったんですか…?」
医者の顔を見て何かを悟った大樹のお父さんは問う。
「はい……息子さんは、骨折が多く骨が内蔵まで達したかと思われました。しかし、幸いなことに内臓は無事でした。でも…」
医者はそこで口を噤んだ。
何か大樹の身にあった。そこにいる誰もがわかった。
「でも、頭を強く打ち、今の状態は植物状態となります」
.
最初のコメントを投稿しよう!