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…私は、何を話せばいいのかも、
どうすればいいのかも分からず、
相手も何も話さなかったので、
私は黙って、ただ窓の外を眺めて
じっと到着を待つことにした。
~~~~~~~~~~~~~~
1時間半程して車がとまった。
男性が車を降りて、ドアを開けた。
男性「……到着しました。どうぞ、
こちらからお降り下さいませ。」
葵は言われた通りに車から降り、
見た景色に驚きを隠せなかった。
男性はそんな葵を気にもせずに、
「これから、家主の部屋にご案内
致しますので付いて来て下さい」
とだけ言い、いつの間にか車から
降ろしていたらしい葵の荷物を
持って、スタスタと歩き出した。
葵はハッとして男性の後を追った。
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