第一章 ただいまっ

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ある日の夕方 かふぇ いろばたにて、ひとりの少女が、玄関から入って『ただいまっ』と中に居た老婆に挨拶をした 少女も老婆も実は、かふぇいろばたのお客さんである。 2人は、血のつながった家族では、ないしなにより違う家に住んでいる でも『ただいまっ』の声に老婆は、『おかえりー』と優しく声をかける。 ここいろばたは、みんなの家でもあるようだ。 『マスターは?』 少し急いだ様子で少女のあとに少年が息をきらせながら店に入り込む 野球のウェアを着ていることから少年野球の帰りだろうか 『おやおやなんだい、挨拶もなくて』 やや笑いながら(それは、いつものことでもあるので)老婆は、少年をたしなめると 『多分畑に居るんじゃないかい、りんごを穫り行くとかいってたよ』 と
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