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「あの、男…は?」
「今ユウと戦ってる。」
「あの、餓鬼、と…!!??」
総悟は目を見開く。その瞬間、廊下の床板にユウが突っ込んだ。
「ユウ!!??」
しかしユウは床板に空いた大穴からすぐに飛び出し、神威に立ち向かっていった。
「ア…イツ、あん、な…攻撃、くらって…平気、なのか、よ。」
土方も信じられない様子で神威とユウの戦いを見つめる。到底人間には真似できない、本当に化け物としか言い表せない凄まじい戦闘が繰り広げられていた。
「また強くなったね、ユウ。」
「お前のほうは鈍ってきたんじゃないか?」
不敵な笑みを浮かべ、ユウは神威を睨み付ける。神威はふぅ、と息をつくと、いつの間にか折られた右肩を見てやれやれと首を振った。
「これじゃ埒が開かないから、アレを使うか。」
神威はぐるりと後ろをむき、大声を出した。
「おーい、阿伏兎!!」
するとすぐに、血まみれの男が現れた。
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