二人の死人

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「転生先で恨めよ、自分の力のなさを」 「な、何言って……」 六神刀夜の言葉は途中で中断される。 何故ならこの世界から居なくなっていたから。 そう、六神刀夜は消えたのだ。 男は六神刀を掴んでいた左手を下げた。 その男の瞳にはほんの少し寂寥の感が感じられた。
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