truth

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「…なんのことって、藤田君いつも言ってるでしょ?」 喧嘩を売ってる…のか私? 「えっ…あ…冗談っすよ冗談」 ヘラヘラ笑う藤田に怒りが込み上げる。 「もー怒んないでくださいよ、柊さんっ。お肌に悪いっすよ」 藤田が馴れ馴れしく私の肩を叩こうとして、スッとよけた。 「…触んないでくれる? 一緒に劣化するわよ」 …触りたくもねぇし… 聞こえよがしに藤田が言って、 微弱電流が流れた気がした。 「…人のことを評価するのは勝手だけど、私もじゃああれはよくないと評価して、課長に言うね」 「…へっ!?なんのことすか?」 「会社のPCでずっとチャットとかやらしいページ見てること。 履歴消したって無理よ。管理が調べりゃすぐわかるんだから」 「ちょっ…勘弁してくださいよぉー。マジか…」 私はそのまま藤田を残して 課長のデスクまで行き、 お話があります。 と言って、息を吐いた。
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