変わりゆく、世界

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何度もお辞儀をする佐藤 茜と別れ 席に戻る。 今、は鳴ってない。 でもすぐ鳴り出した。 …やっぱり。阪口さんだ。 携帯のメールアドレスを教えるのを躊躇した。 これだったらそっちにしてくれた方がよっぽどマシだ。 『…はい』 『あ、柊さん?良かったやっと出た。 今日昼休憩一緒にしない?』 社員食堂を指定され、 それはちょっと…って断る。 あんなとこでそんな話。 自爆するようなもんだ。 結局前の喫茶店で帰りに待ち合わせ。 重くのしかかるような彼女たちの存在。 どうやって、はねのけようか…。 佐藤 茜はこんなトラブルにも巻き込まれないし、ヘマもやらないんだろうな。 まず並木たちみたいなのに喰いものにされることもない。 人生の勝ち組と負け組は、 どこから決まっていくんだろ。
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