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「……デブもまた一緒かよ…」
「またまたぁー、室ちゃんってばシャイなんだからぁ。
デブじゃなくてラブだよっ」
空気の読めなさ加減…すごいな。
…んなことより…
ベッドの端っこからもそもそと降り、
まだ起きない温さんの目の前に行く。
「…まだ熱高いな…どうしよう」
「なに、温、熱なの…!?
でもってなんかびみょーに二人距離縮んでないかい?…まさかカズあの話」
ラブさんが興味津々に聞いて、
「…くだんねー…」
って総司が起き上がる。
…く…
…確かにあんたにとってはくだんないでしょーよっ
「そうよっ、ちょーど温さんに付き合うって返事したとこだったのっ、悪いっ!?」
ラブさんに八つ当たって、
総司を睨んだ。
「…あれだろ?
風邪ひいたーとか何とか言われて、どっかのアホな女がホイホイこいつの家まで行って、そのままここに飛ばされたって感じだろ?」
私の視線をサラリとかわし、
総司は大きく伸びをし言った。
…ん?また少し大きくなった?
そういえば…つい3日前ここに来た時はクーラーがかかってたのに、
今はヒーターがゆるくかかっている。
…んなことはどうでもいいっ、
あまりにも当たってるが
気にくわない。
頭が良い奴ってのは
どうしてもこうもイヤミーなのか。
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