lovers 温

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「…やきもち…やいてよ」 温さんの切ない声が響いて、 総司の真っ白なセーターを着たその腕が私を抱きしめる。 「レ…レモネードが…」 こぼれちゃう… 「…こ、これどっかに置かないと」 両手でギュッと握ったコップ。 温さんが思い出したように、 …あぁ… って言った。 私の手からそっと取られたコップは近くのローテーブルに。 …すぐそばには…ベッド…で… やはり…。 温さんの潤んだ瞳が、 飛び出しそうな、鼓動が…。
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