第五章 行方。

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聆怏がいなくなってからもう3日が経った。 聆怏は母親と一緒にいるそうだが、母親は彼を病院には返さないという。 聆怏はどこにいるかもわからない。 もしかしたらまた母親に殴られてるかも知れない。 でも連絡手段は電話しかない。 どうしようもない状況に嫌気がさし、ふとカレンダーを見た。 気が付けばもう7月。 カーテンに舞い込む風は夏の訪れを告げていた。
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