第五章 行方。

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そこは闇の中。 「理央・・・。理央・・・。」 !! 聆怏の声が頭の中を響かせる。 『聆怏・・・。戻ってきてよ・・・。』 涙が地に落ちる。。 『聆怏・・・。聆怏・・・。れ』 気が付くと天井が見えた。 『ああ。夢か』 聆怏がいなくなってからよく見るようになったこの夢。 聆怏はどこにいるんだろ。。 そんなことを思いながら窓を開けた。 窓から綺麗な満月が見える。 『聆怏もきっとどこかでこれ見てるよね・・・?』 連絡を待っても今日もまたこないと諦めようとした、 その時! ブーッブーッ 携帯が鳴った。 ≪着信中≫ そこには、聆怏の名前があった。 慌てて電話に出た。 『もっ!もしもし聆怏?』 廊下から懐中電灯の光が見えたため、見回りに来たのだと理央は声を小さくした。
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