24人が本棚に入れています
本棚に追加
そこは闇の中。
「理央・・・。理央・・・。」
!!
聆怏の声が頭の中を響かせる。
『聆怏・・・。戻ってきてよ・・・。』
涙が地に落ちる。。
『聆怏・・・。聆怏・・・。れ』
気が付くと天井が見えた。
『ああ。夢か』
聆怏がいなくなってからよく見るようになったこの夢。
聆怏はどこにいるんだろ。。
そんなことを思いながら窓を開けた。
窓から綺麗な満月が見える。
『聆怏もきっとどこかでこれ見てるよね・・・?』
連絡を待っても今日もまたこないと諦めようとした、
その時!
ブーッブーッ
携帯が鳴った。
≪着信中≫
そこには、聆怏の名前があった。
慌てて電話に出た。
『もっ!もしもし聆怏?』
廊下から懐中電灯の光が見えたため、見回りに来たのだと理央は声を小さくした。
最初のコメントを投稿しよう!