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刀を弾き合い、二人は距離をおいた。
「俺と神楽の幸せをなんで邪魔するんだよ、新八…。」
切なそうに言う銀時に、新八は怒鳴る。
「銀さん、奥にいるのは神楽ちゃんなんですか?神楽ちゃんを監禁してたんですか!!??」
「監禁なんかじゃない、神楽も同意してる。」
「同意してるなら、こんな鎖はいらないんじゃないですかィ?」
そう言い、総悟は銀時に斬り掛かる。
「新八君、神楽を頼みまさァ!!」
「は、はい!!」
総悟に言われ、新八は軟禁錠を斬りつけた。そんな二人を、銀時は冷めた目で見る。
「ったく、人の話を聞けっての。」
「誰がテメェの話なんか聞くかィ。」
総悟の深紅と銀時の朱がぶつかり合う。
「見損ないましたぜィ、旦那。」
総悟が右から横に斬りつける。銀時は屈んでそれを避け、総悟に足払いを喰らわせた。しかし総悟は足払いをかわし、宙返りをうって銀時の後ろにまわる。それに反応し、銀時は振り向きざま、総悟に斬り掛かった。それを総悟は受け止める。
「成長したね、総一郎君。」
「総悟でさァ。」
そしてまた刃が煌めき、火花が散った。
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