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神楽の身体を思いっきり抱きしめて、彼女の淡い香りを胸一杯に吸い込む。ああ、神楽だ。そう実感すると、涙が出そうになった。周りの視線もなにもかも、どうでもよかった。
「ちょっ、僕もいるんですからね!!??」
あれ、新八君いたの?
「銀さん心の声聞こえてるからアアァ!!!!」
怒鳴る新八に銀時は冷めた目線を向ける。すると下から抗議の声が聞こえたので、慌てて手を離した。
「ぶはッ!!銀ちゃん私を圧迫死させるアルかぁ!!」
キッと上目使いで睨み付けてくる神楽の頭をぽんぽんと撫でる。すると神楽はムスッとした表情で、口をへの字に曲げた。
「もう私は子供じゃないアルよ!!」
「わかってるよ、でもこーゆーのも、」
懐かしくていいだろ?
銀時の言葉に、神楽は嬉しそうに笑う。
「ちょっ、僕空気なんですけどオオォ!!」
するとまた新八が喚き出したので、慌てて二人は彼に駆け寄った。
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