杞憂

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「神楽、どうしたんだ…?」 銀時が神楽の頬に触れる。そこに流れていた雫を舐めとり、神楽に口づけた。 「悲しいヨ、銀ちゃん。」 心配そうな銀時に、神楽は言う。 「どうして?どうして銀ちゃんはこうなったの?私は万事屋の主で、死んだ目をしてて、でも誰かの為に必死になる…そんな銀ちゃんが大好きだったヨ?銀ちゃんと新八と私の三人での生活は、本当に楽しかったアル…。銀ちゃん、元に戻ってヨ。昔みたいに、あんな風に笑ってヨ…。」 絶え間無く流れ落ちる涙は、少しずつ布団に染みを作った。そんな神楽の頭を、銀時はぽんぽんと撫でる。 「何言ってんだ?銀さんは何も変わってないぞ。泣くなよ神楽。俺が守ってやるから…笑えよ。」 壊れた笑顔を向けた銀時に、神楽の目からまた涙が溢れる。彼は、変わってしまった。
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