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泣き疲れて寝てしまった神楽に麻痺薬を注射しながら、銀時は思う。真撰組は神楽を探しているが、まだ感ずいていない。問題は神威だ。
「あのシスコンヤローの事だから、そろそろ出て来るだろうな…どうすっかなあ…。」
ほうけたように呟く。銀時自身、凄まじい戦闘力を身につけているが、常に戦場に身を置いていた神威には幾分か劣るだろう。それに向こうには大勢の部下もいる。どうみてもこちらの分が悪い。
「…地球を出るか。」
その呟きが聞こえたのか、ばちりと神楽の目が開いた。
「銀ちゃん、今なんて…?」
「おはよう神楽、大丈夫。お前の心配する事じゃねえよ。」
優しく言い、銀時は神楽に覆いかぶさる。
「銀ちゃん駄目アル!!地球にはユウがいるし、総悟も…。」
直後、神楽は青ざめた。“総悟”の名前を出した瞬間、銀時の表情が変わったのだ。
「そっかそっか、まだお前は騙されてるのか…。」
「銀ちゃ、きゃあぁ!!」
一気に貫かれ、神楽は悲鳴を上げる。
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