7人が本棚に入れています
本棚に追加
それから数日後―――新八は買い物の途中で、総悟と出会った。
「こんにちは、沖田さん。」
「…おゥ。」
力無く返事する総悟に新八は苦笑する。
「どうしたんですか?まさか神楽ちゃんと上手くいってないとか?」
彼の言葉に、総悟は目を見開く。
「神楽が行方不明になった事、あんた知らねェのかィ!!??」
その言葉に、新八は息を飲んだ。
「行方不明って、本当ですか!!??」
「何言ってるんでィ!!旦那から聞いてねェのか?」
「聞いてません…。」
“旦那”という言葉に、新八は苦い顔をする。
「最近…銀さん、万事屋に誰も入らせないんですよ。定春まで追い出して、僕にまかせっきりだし。」
「まさか…。」
表情を強張らせる総悟に、新八は必死で言う。
「沖田さん、銀さんはそんな人じゃありませんよ!!…それじゃあ僕、様子見てきますね。」
「じゃあ、連絡お願いしまさァ。」
そう言い、二人は別れた。しかし総悟は踵を返し、新八の後ろ姿を追った。
最初のコメントを投稿しよう!