さよなら

4/9
前へ
/53ページ
次へ
「どきなせェ。」 「沖田さん!!??」 驚く新八を無視し、総悟は刀を抜く。そして何の躊躇いもなく、鎖に斬り掛かった。 ガシャンッ 一撃では千切ることが出来ず、続けざま何度も斬りつける。金属がぶつかり合う音が断続的に鳴り響き、破片が飛んだ。 ガァンッ 酷い音がして、軟禁錠にひびが入った。束ねられた鎖が何本か落ちる。 「あと少し…。」 総悟が刀を振り上げた、その時。 「なーにしてくれちゃってんの、沖田君。」 のんびりとした銀時の声が、二人の動きを止めた。そして床を蹴る音と、刀が鞘走る音が響く。銀時は総悟に斬り掛かった。 「沖田さん!!」 咄嗟に新八が総悟と銀時の間に入る。刀を抜き、銀時の一撃を受け止めた。 「銀さん、なんで!!??」 「それは俺の台詞だよ、新八。」
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加