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「どきなせェ。」
「沖田さん!!??」
驚く新八を無視し、総悟は刀を抜く。そして何の躊躇いもなく、鎖に斬り掛かった。
ガシャンッ
一撃では千切ることが出来ず、続けざま何度も斬りつける。金属がぶつかり合う音が断続的に鳴り響き、破片が飛んだ。
ガァンッ
酷い音がして、軟禁錠にひびが入った。束ねられた鎖が何本か落ちる。
「あと少し…。」
総悟が刀を振り上げた、その時。
「なーにしてくれちゃってんの、沖田君。」
のんびりとした銀時の声が、二人の動きを止めた。そして床を蹴る音と、刀が鞘走る音が響く。銀時は総悟に斬り掛かった。
「沖田さん!!」
咄嗟に新八が総悟と銀時の間に入る。刀を抜き、銀時の一撃を受け止めた。
「銀さん、なんで!!??」
「それは俺の台詞だよ、新八。」
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