さよなら

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「総一郎君しぶといねえ。」 銀時は壁にめり込んだ総悟に言う。その頬からは血が流れ、左腕からは血が滴り落ちていた。しかし笑顔は崩さない。 「こんなもん屁でもねェでさァ。」 直後壁から飛び出した総悟は、その勢いのまま銀時に刀を突き立てる。咄嗟に銀時は身を翻して回避するが、完璧には避けきれず、刃が脇腹を削る。 「ッやってくれるじゃねえか。」 銀時は刀を振って着地した総悟を牽制し、脇腹を押さえる。総悟も、壁にめり込んだ際貫かれた右肩を押さえていた。 「降参しますかィ?」 「降参したら許してくれんのか?」 「まさか。」 ニヒルに笑い、総悟は銀時に飛び掛かる。深紅が煌めいた。 「神楽を傷つけた罪は重いぜィ、死んで下せェ。」 重なった刃がギチギチと軋る。そんな総悟に銀時は涼しい顔で言った。 「じゃあ総一郎君は俺らの幸せを奪った罪で死刑。」 銀時が刀を薙ぎ払う。飛びのいた総悟に、銀時は一気に加速した。
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