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「あ…わ…渉っ…どうしたのこんなところでっ!もっ…もしかして昨日私と一緒に学校いけなくて寂しかったとか!?それともふられちゃった!?」 最悪です。…何を口走ってるのでしょう……!! こんなことをいいたいんじゃないのに! 「皐…お前…なんでここにいるんだ…?」 前言撤回。最悪はこいつです。…こいつは私の話を聞いていないのでしょうか。 私のお気に入りの場所って知ってるはずなのに。 「…なんでって…、いつものことじゃない、毎朝私はここにいるでしょ?」 実に当たり前のことです。 「だってお前は昨日……っ…」 何かを言いかけて彼の言葉は詰まりました。 「昨日?だからごめんっていってるでしょ!私だって記憶ないんだもん!しかも今日は渉が置いてったんでしょっ!?」 大激怒の私に対して渉は何かを考えこんだような顔をしてます。 かと思ったら、ふと顔をあげ、いつもの笑顔に戻ってました。 「いや…なんでもない、ごめんな!!」
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