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だが人類は運命に抗った。
残された都市で生き残る為に科学者達は最後の力を振り絞り透明な巨大ドームで都市を覆い込んだ。
必要な酸素を絶やさない為、都市に残されていた小さな森林を聖域として保護をした。
人工的に雨雲を作り上げ、土地が乾く事を防いだ。
透明ドームは日光から紫外線などを除去した。
温度は一定に保たれ、人々はドーム内でのみ、快適な生活を取り戻した。
そしてほんの少しでも余裕のある生活に戻れた時、人々の傲慢な欲求はぶり返す。
「もっと裕福に生きたい」
昔地位をもっていた者はその経験を生かし餌をばらまいてまた優位な地位を築き上げた。
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