322人が本棚に入れています
本棚に追加
で、現在に至る―――――
気付いた時にはここにいたという訳だ。
しかしながら鞄をなくしたのは痛い。
鞄の中には魔術の研究用の道具を入れておいたから今どこにいるのかが判明することがその道具があれば出来るのだけれど………。
竹林をさ迷う内に日は更に傾き、竹林の中は薄暗くなってきた。
ん?屋台が見えるな………。
ここがどこなのか尋ねるのに好都合だ。
他我人「すみません、一つ訪ねたいのですが。」
???「あら、人間のお客なんて珍しい。いらっしゃい。」
屋台の表の暖簾には『うなぎ』と書いてあったが、おでんも売っているようだ。
俺の前に先客がいた。
ぱっと見、魔術的な効果がまったくない御札を髪を結ぶのに使ったり、ズボンに張り付けている少女だ。
店主はフサフサした感じの帽子を被り、背中に翼が生えてる女性だ。
……………翼?
最初のコメントを投稿しよう!