03.

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部活初日は、まず上級生への挨拶から始まった。 女子バスケ部の1年生は、まだ3人のみ。私とミカと春宮やよいちゃん(通称 春ちゃん)。 春ちゃんのクラスは3組らしい。ちなみに私とミカは2組だ。 挨拶のあとは、体育館の隅でストレッチと筋力強化のための運動を指示された。 受験のため運動不足だった私たち1年生3人組は、直ぐにへとへとになった。 男子バスケの新入生も反対側の端っこで同じようなことをやっていた。やっぱりあちらも直ぐへばっているようだった。 その中に、木本君と健太を見つけた。健太はホントにバスケ部に入ったようだ。 ジャージを持ってきていなかったようで上はTシャツで、下は制服のズボンのままでやっている。 健太と木本君が笑いながらジャレているのをなんとなく見ていると、 「木本と一緒にいるの、1年だよねぇ。けっこうカッコいいじゃん!」 ミカが話しかけてきた。 「ねー!わたしも思ったぁ!あの、背の低い方の子でしょ?」 春ちゃんも同意する。
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