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翌日ー9時15分ー
sea:heaven地下
「鏡華?」
「いらっしゃい。こっちだよ。」
部屋から出てきたのは見た目10歳くらいの女の子。
ツインテールの茶髪の髪。
片方だけ緑の目。
「修弥は?」
「もうすぐ来るよ。誉はもう奥に居る。」
そう言って鏡華は扉を開けた。
「よう秋羅ァ。」
「・・・誉・・。」
くるりと椅子を回して秋羅たちの方を見る。
金色の短髪。
キリッと吊り上った眼。
「状況は?」
鏡華が話を切り出した。
「う~ん・・・ぼちぼち・・だな。でも最悪じゃあないね。」
「そうか。」
誉の言葉に少し安堵する秋羅。
その時、がチャッと扉が開いた。
「悪い・・・遅くなった。」
「修ちゃん。いらっしゃい。」
「ああ。」
首まで伸びた真っ黒の美しい髪。
深紅の瞳。
人間とはかけ離れた妖艶さを漂わせ部屋に入ってきたのは、藤村修弥(ふじむらしゅうや)だった。
「修弥・・・。」
「久しぶりだな。」
「今まで何を・・・」
「ん・・・ちょっとな。」
修弥の表情を見る限り、どこか深く追及してはいけない気がした。
「お、そろそろ準備すっかな。」
そう言って誉はパソコンに向き直った。
「今回は何のために潜るんだ?」
不意に修弥が聞いた。
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