第2話 『菜央の病名』

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和行は正孝を診察室に 案内して 『全てを知る勇気はありますか?』 と話すと正孝は 『先生?何がですか?』と聞き返す。 『まあ、お入りください中に入ればわかりますから』 と和行は正孝を診察室の中に誘導し椅子に座らせ和行は話を始めた。 『菜央ちゃんの病気ですよね?』 と正孝に聞くと 『ああ。それでどうなんだ?娘は?菜央は?』 と答えるが落ち着かない『そうですね。』 と考え込む和行。 『なんだ?どうした? わからないのか?』 と段々イライラする正孝。 『心臓の血管に異常が ありますね。生まれつきですね。』 とレントゲンの写真を 観ながら答える それを聞いた正孝は 『何とかならないのか?先生、頼むよ!?』 と話すが和行は 『難しいです。』 と答える。 『なぁ、頼むよ。』 と正孝は和行に頭を 下げるが 『……移植しか…』 とぽつりとボヤく和行 『移植?』 と正孝は和行のボヤキを聞くと問いかけた。 『あ、すいません。 菜央ちゃんの病気を 治すのには移植しか 方法がありません。』 と和行は話した。 すると、正孝は 『考えさせてくれ』 と話すと黙ってしまった『ドナーが見つかるか わかりませんが…』 とさらに話す和行 『わかったから…』 と考え込む正孝。 『…それに…』 と和行が正孝に話す 『…なんだ?…』 と聞くのがつらい正孝 であったが娘の事だと 我慢して和行を問いつめ『まだ、娘に関して 隠してることがあるのか?いいからはっきり言え私に遠慮するな。』 と和行に言う。 『娘さん、白血病ですね?すでに発病してます。骨髄移植が必要です。』と打ち明ける。 続く
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