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「今魔界は奴らに乗っ取られてる。私の力で皆を人間界に送ったけど……もう何人も天使に触れられて消えていくの、見たの…」
女の子…甘無は、瞳を濡らして声を震わせていた。
「あたし、奴らを倒したい。皆とも会いたい…だから!」
「…おう?」
「あたしの守護者になって。ううん、君はね私のサポーターだけしてくれれば…」
混乱が混乱を呼んだ。
えーと、なんだ?
という事は、だ。
魔界が天使に乗っ取られて、こいつの力で皆を人間界へ逃した。
天使に触れられると魔界へ消えてしまうこいつら…甘無の守護者になれと?
「……守護…者」
チークのように描かれた甘無の頬の黒い線を見て、今起こってる事を改めて実感する。
面倒くさいし、
正直怖い。
だけど、
「わかった」
たまには刺激のある人生してみたいし何かのきっかけになれば、って。
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