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「よしちゃんの両親もあまり家に居ないよね?」
よしちゃんと言うのは彌生が決めた俺のあだ名だ。いい加減よしちゃんは止めて欲しいんだがな…
「ま、うちの親は自由がモットーだからさ……」
自由過ぎるけど…じっとしてるのが嫌いな両親だ。
その後は馬鹿話や彌生の俺に対する熱い気持ちなどを話しながら学校に向かった。
桜ヶ丘学園…通称桜学が俺と彌生が通っている高校だ。
「おーし!!今日から学校だ!!まさか不要物を持ってきてる奴はいないよな?」
校門の前にガタイの良い先生が持ち物検査をしていた。
「おはよー。安藤先生」
「はよっす」
「ウム。二階堂、吉崎おはよう。今日から学校が始まるな。まだ春休み気分でいる奴に制裁を加えるのは気分が良いぞ。ガハッハッハッ!!」
豪快な笑いをしているこの人は安藤衛(アンドウ マモル)先生だ。風紀委員会の先生で風紀を乱す生徒には容赦しない事で有名である。
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