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門を出ると寒そうな桜の樹木達が枝をカサカサと揺らしながら迎えてくれた。 柔らかく頬をかすめて吹く痛いくらいに冷たい寒風は限界を通り越してもはや清々しかった。 今日も1日長かった。 そして今日と同じようにまた明日が来て同じように終わって行くんだろう。 「つまらない。」 身体と一緒に心まで凍てつくような気さえした。 こうなってしまったのはいつからだろう。 .
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