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「うん、いいんじゃない」
一仕事終えた職人のようなきらきらした顔で、シロはフウと息を吐く。
俺様は鏡とシロを交互に見ながら、「そうか? イケメンか?」と疑心暗鬼に尋ねた。
「イケメンだよ」
シロは満面の笑みを浮かべる。
確かにそう言われれば、爽やかなブルーが冬らしく、若干引きずってはいるものの格好いいかもしれない。
「ありがとうシロ。じゃあ俺様は行くぜ」
「まぁ頑張れよ」
悪友の激励を背に受けながら、俺はブロック塀の上を駆け出した。
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