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しまった。
こたつでヌクヌクしている場合ではなかった。
俺様はこたつから飛び出し、呑気に欠伸をかましているシロの目の前に座った。
「クリスマスの準備をしないと」
「え……ええ?」
「今時の女が喜ぶモノは何だ?」
シロはぱちくりと目をしばたたかせ、そしてニャハハと笑った。
「寿司雄、華ちゃんは今日は彼氏と過ごすんじゃないの」
寿司雄というのは俺様の名前だ。華のネーミングセンスは只者ではない。
「華の彼氏は俺様だ」
フンと鼻をならしてふんぞり返る俺様に白けた目を向けるシロ。
何だよ。言いたい事があるならはっきり言えよ。
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