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この手紙の差出人、
来山 達也 はもう二年も前に死んだ。
彼はカウンセラーで、俺がいた孤児院にボランティアで週に一度きていた先生。
そして、当時まだ7歳だった俺を引き取り、里親となってくれた人。
里親となっても変わらず“先生”と呼ぶ俺に『早く名前で呼んで欲しいな。あ、パパでもいいんだけど?』なんてさ、おどけてよくそんなことを言っていた。
陽気で、優しくて、本当に太陽みたいな先生。
先生、俺
凄く感謝している。
死んだ今だって、先生の残した遺産で生かされてるんだ。
感謝したってしきれないよ。
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