弟は尋常じゃなく…純粋だ

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「今日はありがとう!楽しかったよ♪」 「そう?良かった」 私は海斗と駅にいた。 耳が赤くなるほど寒かった。 「今日は寒いし、早く帰りな?」 海斗が私を優しく抱き締める 温かい…海斗の腕のなか… 「うん。今日はありがとう!じゃあ、また明日ね♪」 海斗の腕のなかから離れて私は海斗に手を振り、改札口へ入った。 海斗は私がホームに消えるまでずっと私を見ていた。 ホームに上がって海斗がいた場所を見ると、海斗はいなかった。 「…なんか…なんで…こんなにモヤモヤするのかな…」 …何か私…忘れてる? 思い出せない… 「気のせいだよね…」 私は1人で呟き、家に帰るための電車に乗った。
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