第2章.世界創造

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-「ねぇ…起きてよ」- -「独りじゃ寂しいよ」- -「いつまで寝てるのよ」- ーーーーーーーーーーー 「ン…ンン~…おはよう」 「もう…寝坊し過ぎだよグスッ」 いったい、どれだけ寝たのだろう。どれ程の時を、女は独りで過ごしたのだろうか。裸で。 「泣くなよ、バカ…ウッ!」 照れ隠しに頭を掻く男。 そして、自分が起き上がれない事に気付いた。 「アッ…あ~、しこたま心配掛けて申し訳ないんだが、まだ動けないみたいだ。」 「いいよ、目が覚めただけで。それより大丈夫?」 「動けない以外は至って平気だよ。ありがとうな。アテネ」 はにかむような照れ笑い。 「?…アテネって?」 お決まりの萌えポーズ。 「ほら、カオスも名前が出来たら"存在"したろ?だから…名前を贈ってみた…んだけど」 「ホント!?嬉し~ぃ!!ありがとう チュッ」 「ちょっ[汗]バカ…」 感激のあまり、頬に触れる程度ではあるが、口付けた。 「それで、どんな意味を持っている言葉なの?」 「…意味は"絶対の力の象徴"だよ。アテネはカオスの"力"だったけど、"制御"がないから使わないだろ?だから…」 「うん。アテネ!!気に入ったよ」 「それは良かった」 ホッと息をつく。 「ねぇ?君はどんな名前なの?」 「あぁ…僕はゼウス。"全てを知る者"だよ」
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