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結局二人で、カオスがいた場所まで飛んだ。
「おかしいな…この辺りだと思うんだけど…」
「あっ!!あれじゃない?」
アテネが指差す先には、途方もなく巨大な"世界"が見えた。
「なんだあれ!?」
「わかんないけど…行ってみよう?」
二人は世界に降り立った。
見渡す限りの荒野。
不気味な…世界に。
「なんか…気味悪いね?」
「そうか?アテネは可愛いな」
アテネが怯えているので、ゼウスは敢えておどけた。
「大丈夫だよ。僕がいるか…危ない!!」ドゴォォン!
突然の爆発、ギリギリで回避する。
「誰だ!!」
「お前達こそ誰だ!!異なる者よ。」
そこにいたのは、見覚えのある長身の男。
だが、違和感がある。
頭に巻き角はなかったハズだし、下半身はあんなに毛むくじゃらだったっけ?
「…久しぶりだな。また"全様"のお守りか?」
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