第2章.世界創造

7/14
前へ
/130ページ
次へ
一人は女、際どいレオタードに胸丈のジャケットを着た美人。 もう一人は男、燕尾服にマントを羽織った冴えない奴だ。 ソイツが口を開く。 「フハハハハ、動かないで下さいね?動くと…アテネのちちを吸いますよ?」 「いやそこは血だろ!!」 「あらぁ、アテネちゃん可愛~ぃわねぇ。御姉さん食べちゃいたい。」 「キャーあ、ありがとうございますオバサン」 悲鳴をあげていても礼は忘れないアテネは素敵だ。 「キー!!私はオバサンじゃないわよ!!」 「あ、まともに喋れるんだ。」 またもやツッコミを入れるゼウス、まさにカオス。 「ゥオホン!まぁ…あれだ。そうだ!!ゼウスよ、大人しく消されろ!!さもなくばアテネが消えるぞ!!」 空気だったサタンが軌道修正を試みる。 「な!?卑怯だそ!!」 「卑怯?何がだ?カオス様から分かれた分際でカオス様の知識を使い、あまつさえカオス様に仇なしたお前の方こそ卑怯ではないのか?」 「グ…一々台詞が長いんだよ。大体なんでカオスを守る存在が"個"なんだ?」 「我々はカオス様から分かれたかった訳ではない。お前のせいで、お前のせいでカオス様から離れ、カオス様はそのまま眠りに着かれたのだー!!」 サタンは再び吼える。 どうやらサタンは暑苦しいキャラらしい。
/130ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加