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「アテネ…ゴメンな…」
ゼウスは残った力を振り絞って、アテネを庇って覆い被さった。
まるで抱擁するかのように。
「大…じょ…夫…ゼウスは…し…なせない」
アテネ!!生きていたのか
「アテネ?アテネ!!」
「ゼウス…ワガ…ママ…聞いて?」
「うん…聞く、なんでも聞くよ」
涙が止まらないのは何故だろうか。
「私…は…アナタに…アナタに生きて欲しい!!」
「うん、生きよう…共に生きよう。」
「私が…アナタを守るわ。だから…生きて…」
「アテネ?…」
涙が止まらないのは何故だろうか。
アテネはフラフラと立ち上がり、ゼウスに微笑む。
「私は…ゼウスが好きだよ」
アテネはまばゆい光を放ち、そして…
キーン…ドグワアアアアアァァァァン!!
爆発した。
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