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二人は闇に降り立った。
「色があるってのは…落ち着くな?」
「そうだね…クスッ」
自然に笑い合いながら、闇の中を飛ぶ。
そこに、一人の個が現れた。
「失礼。此より先には進んでくれますな」
黒い鬣が特徴的な、長身の男だった。
「何故、進んではいけないの?」
「我は全様の使いです。全様がお疲れ故、進んでくれますな」
「全!?アイツがいるのか!!」
金髪男は声を荒げる。
「ええ、いらっしゃいます。しかし、アナタ方の知る全様では、厳密に言えば違いますが。」
「??…どういう事なの?」
女は首を傾げる。萌える光景だ。
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