第1章.創世記

8/12
前へ
/130ページ
次へ
二人は闇に降り立った。 「色があるってのは…落ち着くな?」 「そうだね…クスッ」 自然に笑い合いながら、闇の中を飛ぶ。 そこに、一人の個が現れた。 「失礼。此より先には進んでくれますな」 黒い鬣が特徴的な、長身の男だった。 「何故、進んではいけないの?」 「我は全様の使いです。全様がお疲れ故、進んでくれますな」 「全!?アイツがいるのか!!」 金髪男は声を荒げる。 「ええ、いらっしゃいます。しかし、アナタ方の知る全様では、厳密に言えば違いますが。」 「??…どういう事なの?」 女は首を傾げる。萌える光景だ。
/130ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加