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「全様は1つです。しかし、別々にあるのです。」
「ややこしいわ!!とりあえず、ソレを消せばアレも消滅する事を僕は知っているんだ。弱っているなら丁度いいから、通して貰うよ」
金髪全裸男は冷たく言い放つ。
「なりません。アナタ方はアナタ方の全様の所へ行けば良いではありませんか」
長身男は慌てるでもなく、淡々と言う。
「ねぇ?別にいいんじゃない?また飛べば」
「ありがとうございますお嬢さん。賢い女性はとても好ましい…今度一緒に寝ませんか?」ドガァッ!!
長身男の顔がぶれる。
金髪露出男が渾身のやくざキックを放ったのだ。
「幼女に何を言ってんだ!?…まあいい、そういう事じゃないんだよ。全を消さないと僕達が消されるんだ。今がチャンスなんだよ」
金髪丸出し男が、女の手を取って宥めるように話す。
二元論の誕生だった。
「だから…通して貰うよ!!」
「キャッ!?」
その手を取ったまま、勢い良く飛び出した。
「ハァハァ…待ちなさい!!」
後を追って、慌てて長身男も飛び出す。
流している鼻血は…
果たして何を意味するのか…
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