3人が本棚に入れています
本棚に追加
本当ならば、世界を救済できるはずだった。言葉とはコミュニケーション。相手に意思を伝え、また相手の考えを汲み取る。それが循環して、潤滑な人間関係が構築されるはずなのだ。円満であれば、衝突など起こることはないのだ。
優しい言葉を投げ掛け、互いに譲り合う精神さえあれば。
しかし、俺は甘かった。時として、それをよしとしない人間もいるということに気付かなかった。優しい言葉を投げ掛けたとき、プライドを傷付ける、というその可能性に。
育ちは違う。ただボランティア精神だけで突っ走っても、喜ばれることはない。言葉で慰めることもあれば、何もしないで見守っているだけでもいいってこともあるのだ。
世界平和イコール、互いを尊重し合うこと、すなわち優しくすることではないのか。
このままではいけない。メッセージ性が不明瞭であれば、劇をする意味はない。
頭を抱えてしまう。
最初のコメントを投稿しよう!